
S15 SR20オーバーホールの為に先ずはエンジンを降ろしますが、トラブルからのオーバーホールなので注意しながら点検し、良くあるパターンですが、降ろしながらトラブルの原因が発覚したりします。

ミッションを降ろして、クラッチの切れや繋がりが良くないかなとのコメントなので、点検しながらクラッチを分解しました。クラッチのセンターはばっちり出ている感じです。

分かりずらいですが、ダイヤフラムスプリングが若干、上がっている様に見えます、ディスクが摩耗かなと、ここでは想像しました。

摩耗かなと想像はミッションベルハウジング内を見ても感じます。スリーブなど摺動部にグリスが多いかなとも思います。グリス多いと固着の原因になりますので、切れ不良などに繋がります。

プレッシャープレートが歪んでいました。これではディスクがフリーにならずに動力が伝わり、切れ不良になります。
このタイプはこれ良くあります。

インジェクターの集中カプラーがロックされていないなどでも不調の原因だったり。

インタークーラーパイプ。オイルが廻っているのはダメだけど良しとして、ジョイントから吹き抜けていました。オイルが吹き抜け部分を表してくれています。

ボディーの穴あけがチョイと足らずパイピングが干渉して、保護の部分も切り裂かれアルミ部分まで到達してました。これは今後のトラブルの元になりそうです。

タービン出口、真っ黒です。ようはススだらけですね。これもエンジン不調なのか燃料、点火の使い方が原因かは現時点では判断できません
ススは結局 燃えてないのですが、これが色々と悪さをするのです。

プラグです。症状の1番の問題、水が減る、走るとリザーバーに吹き返すなど、ここら辺で分かりそうです。先端に白い物、周りは黒ですが、LLC燃えると見かける症状です。
ちなみに1番4番です。

2番、3番です、これも同じ。各気筒、水の混入が確定です。
なぜ水が入るのでしょうか。。

ヘッドを外し、ブロック側を確認。ガスケット完璧にシールしてません。ガスケットの跡が均一に残っていないのでシール不足が考えられます。後は歪みですが。。。

勘合NOに茶色の水の跡

ガスケットのグロメットの際に茶色の水の跡。

グロメットの下まで廻りこんでいます。

シリンダーもなんとなく茶色の雰囲気。リング上に残るカーボンがあまりくっきりしていません。また、カーボンの下、付近も茶色が強い感じ、やはり燃焼が良くないですね。

へっど側はガスケットの跡が均一でした。こちらはキッチリとシールしていました。問題はブロック側ですが、点検すると歪みもない状態。
考えられるのは。ヘッドボルトのテンション不足かなと思います。これが原因でその他の症状を抱える事になったようです。