2012年10月25日

4G63HEAD Flow 見てみましょう。貧乏くさいですが。

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ガイドを抜いた状態を観察してみます。今回はポート形状も変更をするのが前提なので色々と考えます。ここ数年のエンジンはほぼポートは変更しないで数十機。今回は本当の意味で負けないエンジンが狙いなので効率や燃焼室の焼け方、EXポートのカーボンの付き方、EXマニ内の焼け方などを考えるとポート形状の変更が必要と考えました。これまではノーマル形状から変更をすると4バルブはほぼ悪い方向に向かうので訳も分からず適当に加工するくらいならノーマルと言うのが自分達のセオリーでした。     IMG_3836
フローベンチなど高価な物がありませんがフローベンチがないと4バルブのポート変更は難しいのは承知しています。4バルブは経験と感なので通用する物とも考えていませんので、なんとかフローを見れる状態を作り出しました。なんとなく白い煙が見えますがこれがフルリフト停止の流れになります。ほぼ右側に偏ってるのが分かります。この状態だとバルブの面積や機能を上手く使えず充填なども悪いと考えられます。これを如何にバルブを四方に使えるかを考慮していきます。ここから狙いたいのはバルブが四方で使える状態、フローアップ、フロースピードのアップを狙います。
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ノーマルの状態からポート形状変更の第一歩。煙の出方が写真は逆からになりますが、バルブの左右から煙が出る様になりました。条件は同じテストフローで行っているので形状変更のみで左右から出る事が確認出来ました。この状態でなんとかバルブが使える様になってきました。また、いろいろと変更やテストフローの強弱をつけると分かることが、空気は人が思っている程、都合よく動きません!!が分かりました。スロットルバルブやINバルブは如何にゆっくりと早く動かすかが都合よく空気を動かすコツと分かりました。
IMG_3846
次にフローアップとフロースピードを稼ぐ加工を行いました。すると煙が増量しバルブの丸の幅で強い渦で上に伸びる様なり、バルブの面でも渦をまく状態までになりました、ここで渦が発生をすることで混合が促進する事が向上します。
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こちらはバルブ面で渦が上手く回る状態。ノーマルから形状を変更し確認しまた加工確認を行う事で良い
 状態を作り出していきます。また、狙う方向性もはっきりしているので確認さえ出来れば次に打つ手も必然です。吸気の終わりであって始まりのINバルブに何を求めるかが分からなければポートの加工をするのはナンセンスと考えます。よく言われる段付き修正やエッジ加工などはこのテストから考えると意味の曖昧な物と考えられます。厳密のフローテスターでフローやフロースピードを検証しながらならば分かりますが。煙の量や渦の強さ反応速度から検証し加工するのがベストだと考えます。なんとかだから削るはもう時代じゃないですね。。。。
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EXも煙です。ノーマルから考えるあまり変化が見られませんが上手く加工する事でスピードが上がります。ポート内のスピードが上がる方向になるのならばブローダウンも早くなるので更に充填効率の向上が見込めると考えます。貧乏くさいフローテストのお話でした。。。。
 


sandaautocreate at 21:54コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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