2012年12月03日

FJ20 クランクキャップ 

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FJ20クランクキャップはキャップ側にもオイル溝があります。これはキャップ側のメタル温度を押さえる構造になっています、この作りと同じなのがRB26です、FJもやはり意識が高いエンジンと考えられます。古いエンジンなのでキャップもしっかりと洗浄して気になる部分をチェックします。
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ボルト座面を確認すると丸い傷がワッシャ分あります、爪にかかるので再度、良く点検を行うと ほぼ全てのキャップに跡があります。ボルトとワッシャーの意味を考えるとこの傷は見逃せないので自前で傷を消す事を決断しました。古いエンジンだと長い間締められているので座屈も確認は出来ましたがこれは難しので。
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座面の傷消しをしたのが右、そのままの状態が左です。ツメにかからなくなりましたが深い傷は取れませんでした、深い傷を追ってしますと自前では面が出なくなる可能性が大なので、面と傷のバランスで終了します。座屈は機械加工で修正も考えましたが今回、使用のワッシャーをうっすら光明丹を塗り確認すると以外にキレイなアタリになるのでOKとしました。
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全クランクキャップ終了です。なぜ座面が荒れてるといけないかですが、ワッシャー&ボルトの意味を考えると先ずボルトは伸びながらクランクキャプを引っ張るのでボルト自体は基本的に縦方向の力で使いたいのですが、ねじなので回転すると首下座面に横方向の力が入ります、これは完全にねじれになるのでワッシャーでねじれを上手く滑らせて力を逃がす事で首下で発生するトルクではなく本当の意味でのトルクにしなければいけないのでワッシャー座面はとても重要になります。

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 ブロック側のネジ部も念のために修正していきます。これも上記の理由で行う事になります。ネジ部にストレスを与えずにボルトを使う事が目的です。

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キャプワッシャーです、左がFJ右が同サイズボルトで全長の長いボルト用のワッシャーです、長いボルトで同サイズでテンションはかなり高い物なのでワッシャーも固く回りやすい物です、今回はこれを使う様にします、ノーマルだと柔らかい感じなのでヘッド面に負けて回転キズや歪みがあるのでキッチリとトルクを使いたいので使用しません。


sandaautocreate at 22:04コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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