パルサー
2018年06月28日
実際にエンジンを始動し負荷をかけながらエアフロデータを作って行きます。3000rpm位までは無効噴射時間やインジェクターの係数なども絡んでくるので見極めが難しいです。街乗りの領域になってくるので重要なポイントになります、当然ここでもO2フィードバックなどは外している状態でどんなシチュエーションでもほぼ理論空燃比になる様にエアフロデータをセットして行きます。
街乗りの領域での空燃比の使い方が決まったら少しずつ回転数を上げて行きます。上げて行くとブーストの領域も入って行きます。アクセルのツキは良いかトルクはあるか、アクセルを入れるスピードにエンジンはついてくるかなど確認して行きます。またパーシャル内でのアクセルの急激な変化やごく僅かな動きも確認しています。また、タービンの回転数が稼げているかも確認します。そこから更に上げて行くと全開領域です。全開は機械が決まっていれば燃料は結構早く決まります。さらにそこかブーストの調整です、以前は1.5k位との事でしたがどう考えても良い方向ではないのでそこまでは入れません。1.0Kにセットして回り方を確認、ブーストが立ち上がらないと走らないでは無くアクセルを入れている過程でも前に出る様セットして行きます。この様な時に燃料が多いと前に出ない、動きの急変などがあります。ここら辺は本当に塩梅なので乗れる人の感性が良く効く部分です。燃料だけではまだイマイチな感じです。ここからイグニッションタイミングの調整をして行きます。リタードは害と考えているので当然アドバンスで点火が失速する位まで上げて少し戻す様な感じのセットにします。FRのSR20よりも点火はアドバンス出来ました。素性の良さを感じます。そんなこんなで調整終了になりブーストは1.0K前後ですが上までキッチリ周り、踏み返しの反応も良く、車速の乗りがフラット過ぎる感じでした。後日連絡を頂き、お買い物に行くスーパーの坂を今までで1番楽に登れる様になったと伺いました。パワーがいくつやブーストいくつよりもキッチリとチューニングしたからスーパーの坂道が楽になったと思います。基本的にノーマルなパルサーなのでチューニングしたからしょうがないでは無くチューニングしたから登れたは嬉しい限りです。
2018年06月25日
リフレッシュされたボードのデータはスタンダード状態です。ECUから見た変更点はインジェクター、エアフロになります。空気量などもそうですがそれは始動出来た状態からの点で始動の為の値を入れて行きます。インジェクターの係数、インジェクターの無効噴射時間、暫定値のエアフロデータです。ノーマルが444ccインジェクターが容量の大きい物に変更されているので減算値を入れて、無効噴射時間を使用インジェクターとノーマルインジェクターの差を計算して入れます、これも暫定値です。ここからエンジンの始動を試みて行きます。直ぐに掛かる場合とそうでない場合があります。掛かってしまえば低水温などを無視して温間状態まで持って行きます。温間になればここでようやくA/Fを確認してインジェクターの値かエアフロデータかを調整し理論空燃比を目指します。少し回転数を上げても確認します。それでも微妙に合わない様ならば無効噴射時間をその時の状態に合わせて短くか、長くか調整して行きます。今までの調整は全てが基本になって行きますので補正などは全てが0の状態で進めます。O2フィードなどが入っていては持っての他です。温間時の基本がこの後全てにおいて計算の始まりなるのでキッチリとしっかり決めます。ワイドバンドで学習なんて事が可能と言われてる様ですがそれは無い話しと考えています。計算はシンプルにしなければ行けないので本当にここは決めに掛かります。ここが決まれば低水温時の始動や温間時のリスタートやアイドルアップなどもしっかりと動く様になります。ナンバーが付いててカムもノーマルなら使いがっても良い様に調整を進めて行きます。基本が決まり出したら一度、調整を辞めて完全に冷やすために翌日に持ち越します。その間にTPの監視やスケールなども暫定値を入れておきターゲットになるA/Fも仕込んで再始動を待ちます。
2018年06月21日
サクションパイプは装着されました。元々バッテリーがあった場所に100Φエアクリナーを、スペースも広くなったのでエアクリナーも大きくできます。エアクリナーは大きな方が有利になります。クリナー面積は広げた時に分かります。当然、折り返しのある物の方が面積は大きく、そうでない物は小さいです。その面積が空気の通れる部分になるので、とても効率良いからといっても面積にはかないません。スペースも広がり自由度もあがるとどうしてもストレート的にパイプを使いたくなりますが、吸気のスピードを考えると曲げは必要であえての曲げを入れたりして製作を行いました。
サクションもひと段落で次はブローオフです。当然のターボスマートです。当社はこれの一択です。国内で入手しやすく、性能を考えるともう別格のブランドです。そんなブローオフを投入しようとレイアウトを考えます。純正でも装着されていますがそれでは欲しい性能ではないので使用いたしません。リターンポートも考慮して考えるとターボアウトのパイプにも手を出す状態しか考えが及びません。
なんとなくレイアウトです。ここらかなと、結局はここらになりそうです。やはりターボアウトも手を出す事になります。
60Φなので曲げが使えます。もっとタイトですとロブですが曲げRが入れば曲げを使います。これもセミポリッシュからの溶接で溶接後はノンポリッシュです。この状態でもスムーズ感はたっぷりです。
ターボアウトがほぼ完成。ターボアウトのフランジも削りだし、フランジから60Φベントにつなぐテーパーコーンを作り全体的に緩やかな作りに、ここら辺はもうパイプに関わる時間は非常に長いのでなんとなくでも決まってしまいます。慣れてると慣れてないでは苦労感の違いだったりもします。
サクションパイプとの絡みも考慮してブローオフのパイプも溶接しました。単体だと長い様に思えますが実際はギリギリな状態でブローオフは収まります。
ターボアウトがないのでEXマニがくっきりです。これの為に色々と手が入って行きます。
ブローオフなども装着されています。分かりづらいですが。ほんの少しシェイプされてスッキリで良いです。エアフロのハーネスも延長してワイヤーケアにはブレードスリーブを使いました。決してコルゲートチューブでは頑張りません。まだまだ変更の余地はありますがストック風で効率上げるでは機械的にはこんな感じになりました。
サクションパイプとの絡みも考慮してブローオフのパイプも溶接しました。単体だと長い様に思えますが実際はギリギリな状態でブローオフは収まります。
ターボアウトがないのでEXマニがくっきりです。これの為に色々と手が入って行きます。
ブローオフなども装着されています。分かりづらいですが。ほんの少しシェイプされてスッキリで良いです。エアフロのハーネスも延長してワイヤーケアにはブレードスリーブを使いました。決してコルゲートチューブでは頑張りません。まだまだ変更の余地はありますがストック風で効率上げるでは機械的にはこんな感じになりました。
2018年06月16日
ノーマルサクションパイプ です。分かりずらいですがバッテリーの横から後ろ通って下に行きターボへ繋がります。口径は70mm前後です。細くて長い取り回しに対してを考えると吸入空気の動き出しが幾ら早くても上に行った時には吸えないならばそれは愚の骨頂。それでブーストが上がったと喜ばれても。実際はフロースピードなので、フロースピードを上げれば動き出しも早くなります。そのような細く長く曲がりがネックにしてしまったベルヌーイタイプEXマニを基点に弊害点を解消していきます。
アルミ板から削りだしたサクションパイプフランジ。T=12です。
オーダーが100Φが良いかなとの事でベントが使えませんので、ロブスターで決めていきます。
ロブスターをアルミ溶接していきます。溶接部分に艶がでる様に入熱に気を付けて行っていきます。温度が合わないと外観がすこぶる悪くなります。ロッドの送りスピードも同じです。幅が均一を狙うと入熱とスピードが常に変化するのでアルミは難易度高めです。溶接前にセミポリッシュ状態にしています。溶接後にポリッシュはいくらでもごまかせるのでここが重要です。
下のテーパーは60~100になる様にテーパーコーンを緩い角度で製作しました。急激よりも緩い方がスペースあるなら剥離しなく有利と考えます。
削りだしたフランジを溶接しました。この段階でそれっぽい感じになっています。オール100のセクションです。外形がデカいので溶接時間も長くしびれます。平でなく見ての通りの丸なので腕の使い方がかなりトリッキーになります。そんな状態ですがポジショナーには頼る事が出来ません。
二つを組み合わせるとこの感じに。
使用していたエアフロがR35なのでエアフロアダプターを100に溶接します。当社はNISを使い既存のエアフロデータに頼る事を一切しないのでこの様な作りができます。既存データに頼ると必ずナンパイじゃないとエンジンかからない!とかなりますがそんな事は決してございません。
ブローバイの戻りを作ってたらほぼ完成しました。ロブでもよい感じになりました。この作りならベルヌーイタイプEXマニを使いターボ回転数が稼げた状態でもサクションパイプ内のバキュームは200mm/Hg以上にならないと思います。それ以上だと真空に近づき量が稼げない様になってしまいますが、真空に近づかず、スピードが上がる作りになったと思います。装着は次回に。
オーダーが100Φが良いかなとの事でベントが使えませんので、ロブスターで決めていきます。
ロブスターをアルミ溶接していきます。溶接部分に艶がでる様に入熱に気を付けて行っていきます。温度が合わないと外観がすこぶる悪くなります。ロッドの送りスピードも同じです。幅が均一を狙うと入熱とスピードが常に変化するのでアルミは難易度高めです。溶接前にセミポリッシュ状態にしています。溶接後にポリッシュはいくらでもごまかせるのでここが重要です。
下のテーパーは60~100になる様にテーパーコーンを緩い角度で製作しました。急激よりも緩い方がスペースあるなら剥離しなく有利と考えます。
削りだしたフランジを溶接しました。この段階でそれっぽい感じになっています。オール100のセクションです。外形がデカいので溶接時間も長くしびれます。平でなく見ての通りの丸なので腕の使い方がかなりトリッキーになります。そんな状態ですがポジショナーには頼る事が出来ません。
二つを組み合わせるとこの感じに。
使用していたエアフロがR35なのでエアフロアダプターを100に溶接します。当社はNISを使い既存のエアフロデータに頼る事を一切しないのでこの様な作りができます。既存データに頼ると必ずナンパイじゃないとエンジンかからない!とかなりますがそんな事は決してございません。
ブローバイの戻りを作ってたらほぼ完成しました。ロブでもよい感じになりました。この作りならベルヌーイタイプEXマニを使いターボ回転数が稼げた状態でもサクションパイプ内のバキュームは200mm/Hg以上にならないと思います。それ以上だと真空に近づき量が稼げない様になってしまいますが、真空に近づかず、スピードが上がる作りになったと思います。装着は次回に。
2018年06月13日
GTI−R RNN14、SR20DET 搭載ですが通常のFRエンジンとは違うところが多くありVEなどの出現がまだの時代はFRエンジンにパーツを流用したりで一線を画すエンジンでした。そんなパルサーをお好みのフィーリングにするべくチューニングしてきたオーナーも海外製のEXマニを使った所で少々のトラブルが出た様です。EXマニのターボフランジがT25サイズより少し大きめターボ側ピッタリのT25サイズ。結果、流れで言う上流方向が出かく下流が小さい状態で段付きによるシャッター効果が生まれEXマニのタービンフランジ側が滞留の為に高温になりフランジが沿ってしまう症状でした。当初のオーダー内容は反らない様に製作出来ませんか?と言った内容で反ってしまったマニを持って来て頂きました。それを見ると上記の様な事になっているのが一目でした。ですが、海外製は出来が悪いと言う事で片づけると鎖国的な日本より世界にはもっと良い物があり出会う事が難しくなると思います。そんな状態から製作が始まり装着される事になったSR20ベルヌーイタイプEXマニFWDです。
製作されたベルヌーイタイプEXマニ。オーナーのインプレッションはターボが良く回っている状態に感じる、ですがターボが苦しんでいて掃除機が吸えない時の音に似ているとの事で、ここからその対応作業に入って行きます。まず、ターボが回ってる感じはとても良い事なのでここは良しとし、掃除機の吸えない音の原因を考えますが、これも一目でサクションパイプが長く、細く、曲がりが多い状態。これは完璧に吸えない要素が満点です。やはり何かを立てれば何かは立たずなので、EXマニを変更しなければ通用してた物が通用しなくなった状態です。ある物を使い廻すのは良いかも知れませんが、その事によってスポイルされては寂しい限りで市販パーツに頼る事の出来ない当社では良い状態になる様に変更していきます。最初に行ったのはバッテリーの移動。写真にあるエアクリナーの位置にバッテリーを移動させました。そうする事でパイプの自由度を広げていきました。ここからサクションパイプの製作に入って行きます。
サクションパイプのターボ側のフランジをアルミの板から削りだしました。この様な物があるかないかでこの後のパイプレイアウトなどに大きく関わってきます。パイプ編はまた後日にいたします。
サクションパイプのターボ側のフランジをアルミの板から削りだしました。この様な物があるかないかでこの後のパイプレイアウトなどに大きく関わってきます。パイプ編はまた後日にいたします。