RB

2018年01月23日

R32、GTR。年月も過ぎて名車&名機再生の状態になり、名車を長く楽しむためのレストレーションと簡単なチューニングを作業していきます。

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名機と呼ばれるRB26DETT、ほぼノーマルの状態でエアクリーナーが変更されているくらいの外観です。コンディションは年数にしては良い方な個体です。
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ミッションを降ろした状態です。リヤーから見てもクランクシールの漏れも確認はできません。ですが年数もたってシールの硬化が始まりオイルもれの原因につながるので当然交換をします。液体ガスケットなどを見ても分解はされていない状態で、分解などの作業が入っているとガスケットの色が違う色になっています。その作業を行ったところが使うガスケットの色になってしまうからです。色で言うとベンガラ色はよく見ますが大抵キッチリと修理ができていないパターンが多いです。

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エンジンを降ろしました。それからエンジンスタンドと呼ばれる道具にセットします。これでエンジン単体の分解作業が楽になります。エンジン自体が360°回転して任意のところで固定が可能な道具です。

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正面からです。画像の左、中央部に先程のベンガラ色があります。これはラジエターのアッパーホースが接続される部分で、おそらく冷却水が漏れるか滲むかでベンガラを塗ってホースを接続してホースバンドを締めると漏れが止まる修理をした形跡だと思います。

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ロッカーカバー、タイミングベルト、ウォーターポンプを分解しました。ロッカーカバーパッキンも修理した形跡のベンガラがいます。ですがロッカーパッキンも交換をするので問題はありません。この状態でカムシャフトや冷却水の通路を目視で点検します。カムシャフト廻りは問題もありません。冷却水通路は若干の錆がありましたが大きな問題を起こすレベルではありませんでした。
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インジェクターのカプラーです。インジェクターは燃料を噴射するための物で中にマグネットコイルがあり電気が流れると磁力を発生しフタになっているボールが動き燃料を噴射します。ボールの作動時間はものすごく短くmsecの単位で動きます。その電気を流す為のカプラーですが、年数がたつと自然に割れていたり、ロックをしているピンを外す時に割れてしまったりするので慎重に割れない様に作業します。割れた状態で使用すると作動不良を起こしエンジンの不調にもつながっていきます。小さな部品ですがかなり大事な部品です。
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黄色の四角い部分に先程のカプラーが刺さります。四角の中に見えるピンが二つは電極です。若干インジェクターが湿っぽい感じがあります。分解時にOリングとインシュレーターを交換するので、組み上がりが終わりエンジンが始動したら再度点検を行ないたい部分です。RB26のインジェクターは比較的に脱着が簡単なのでその様に判断します。
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エキゾーストポートです。奥の方にグレイな感じで見える物がEXバルブです。エキゾーストポートの中は黒ずんでいます。黒いのはカーボンです、燃料の燃えカスです、これは洗浄して落とします。黒い状態では金属の構成部品の点検ができないので。白煙を出るような物はバルブにオイルが付着している事もあります。この個体はありませんでしたが、白煙がでてしまう様ですとステムシールやバルブガイドの摩耗が考えられます。この様な感じで分解し目視点検を行ない修理後などがあればそこから推測し現状を把握して組み立てに役立てていきます。












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